コロナショックにより経理アウトソーシングへの意識がさらに高まってきています。
中小企業は売上・粗利に大きな影響を持つコア業務にリソースを割き、直接的に利益を生まない経理などの間接業務を外部化することによって、効率的な経営を行うことが重要であると考えられるようになったからです。自社の従業員で対応する必要のない経理業務を外注することにより、コストとリスクを軽減する企業が増えています。
経理部門が抱える問題点として、最も問題になりやすいのは「人」の問題です。
例えば、
・2~3年かけて育てた経理担当が辞めて経理の品質が下がった
・引き継ぎによる人件費と時間が二重にかかるロスが発生した
・仕事ができる人に業務が集中し、ブラックボックス化した
などは発生しがちな問題です。
また、新たに従業員を育成するにも採用コストや時間コスト、育成コストがかかりますので、経理部門としてはいつ従業員がいなくなったとしても業務が継続でき、かつ、コストが一定となるような環境を整備していくことが求められます。
経理業務と一言でいっても、具体的には会計伝票入力や給与計算、請求書発行など様々な業務があります。また、経理業務は税法や会社法といった高度な専門的知識も必要であり、社外の専門家に経理アウトソースを委託した場合には、作業者としてだけではなく専門家が持っているナレッジまでも活用することができます。
そこで、次に記載するメリット・デメリットを理解したうえで、会社にマッチした経理アウトソーシングに依頼する業務範囲を定め、導入の検討をされることをおすすめします。
・担当者の退職リスクがなくなる
・引継ぎのロスがなくなる
・不正が防止できる
・高い専門性と豊富な経験を享受できる
・作業ボリュームに応じて変動費化できる
・常駐が必要な業務に対応できない(小口精算等)
・社内に経理業務のノウハウが蓄積されない
・料金が高くなる可能性がある(アウトソースは従量課金制のため、スキルのある時給の安い従業員を採用するよりも、割高になる場合もあります)
経理業務のうち、常駐が必要な日々発生する業務や、営業や経営に直接的にかかわる業務などは、アウトソーシングに馴染みません
一方で、仕訳入力業務や給与計算、仕入代金支払といった作業としての性格が強い業務は、アウトソーシングやクラウドサービスなどの導入により、業務負担やリスクを軽減することが可能です。
自社で行う業務と、外部に委託可能な業務の範囲が明確であれば会社としての業務効率化が期待できます。
アウトソーシングを含めた業務効率化を一度検討してみてはいかがでしょうか。
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