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- 2024.05.20
- 【経理代行と記帳代行の違い】経理アウトソーシングするならどっち?
経理業務をアウトソーシングする際、経理代行と記帳代行の違いを理解することが重要です。
このコラムでは、両者の違いを詳しく解説します。企業が自社のニーズに合ったサービスを選択するために、
経理代行と記帳代行の特徴やメリット、デメリットを比較検討します。
経理代行と記帳代行とは何か?
- 記帳代行
- 記帳代行は、主に日々の取引記録(売上、経費など)を会計ソフトに入力する作業を指します。
- 法人や個人事業主が発生した経済活動を適切な会計処理に従って記録することが主な業務です。
- 税理士や会計事務所が提供することが多く、確定申告や税務調査の準備のための基礎データを整備することが目的です。
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- 経理代行
- 経理代行サービスは、記帳代行の業務に加えて、より広範な会計業務をカバーします。
- 請求書の発行や支払い管理、給与計算、財務分析、予算管理など、企業の経理部門の機能を全面的にサポートすることが含まれます。
- 企業の経理部門が行うべき作業の多くを代行するため、経営者が経営に集中できるよう支援します。
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経理代行と記帳代行の違いは何か?
経理代行と記帳代行は、いずれも企業の会計業務をサポートするサービスですが、その役割と範囲に違いがあります。
記帳代行は会計データの基本的な記録に特化しているのに対し、経理代行はそれに加えて経理業務全般を包括的にサポートするより包括的なサービスです。
経理代行の特徴とメリット・デメリット
経理代行サービスは、企業の経理業務を外部の専門家が代行するサービスで、多くの中小企業やスタートアップに利用されています。その特徴やメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。
特徴
- ①専門性
- 経理代行サービスは通常、経験豊富な会計士や経理専門家によって提供されるため、高度な専門知識を活用できます。
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- ②包括的なサポート
- 記帳から給与計算、税金対策、財務分析に至るまで、経理に関する多岐にわたる業務をカバーします。
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- ③柔軟性
- 企業のニーズに合わせてサービス内容をカスタマイズでき、必要な時だけ経理サポートを受けることが可能です。
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メリット
- ①コスト削減
- 経理部門を内製する場合の人件費や研修コストが削減できます。また、フルタイムの経理スタッフを雇用する必要がないため、経費を抑えることができます。
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- ②時間の節約
- 経理作業は専門的で時間を要するため、それを代行してもらうことで経営者や従業員は本業に集中できるようになります。
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- ③専門的なサポート
- 経理専門家による正確な記録と適切な財務アドバイスを受けることができ、経営の質を向上させることができます。
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- ④リスクの軽減
- 税務違反や会計ミスのリスクを軽減でき、法的な問題の発生を防ぐことができます。
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デメリット
記帳代行の特徴とメリット・デメリット
記帳代行は、企業の会計業務の一環として、日々の取引記録を適切に会計ソフト等に入力し管理するサービスです。このサービスは特に中小企業や個人事業主にとって重宝されます。以下に記帳代行の特徴とメリット、デメリットを詳しく説明します。
特徴
- ①専門性
- 記帳代行サービスは通常、経験豊富な会計士や税理士によって提供されるため、専門的な知識と技術が求められます。
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- ②正確性
- 記帳は財務報告と税務申告の基礎であり、正確な記帳は企業の財務状態を適切に反映します。
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- ③シンプルなサービス構造:
- 記帳代行は主に取引の記録に特化しており、その他の経理業務(例:給与計算や財務分析)は含まれない場合が多いです。
メリット
- ①時間の節約
- 日々の記帳業務は時間がかかるため、これを外部に委託することで経営者は他の重要な業務に集中できます。
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- ②コスト効率
- 定期的な記帳業務のためだけに専門のスタッフを雇う必要がなく、コストを削減できます。
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- ③誤りの減少
- 税理士や会計士による正確な記帳により、誤記入や会計ミスが減少し、税務上の問題を回避できます。
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- ④税務対策の強化
- 正確な記帳は、効果的な税務対策や資金計画を立てる上で非常に重要です。
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デメリット
- ①外部依存
- 記帳業務を外部に完全に依存すると、内部での会計知識が不足し、緊急時の対応が遅れる可能性があります。
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- ②コミュニケーションの問題
- 情報の伝達が遅れたり、誤解が生じたりすることで、記帳に誤りが生じる可能性があります。
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- ③プライバシーとセキュリティの懸念
- 財務情報を外部の第三者に委託することにより、情報漏洩のリスクが増加します。
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記帳代行サービスは、特に小規模事業者にとって多くの利点を提供しますが、サービスの選択や提供者との関係構築には慎重さが求められます。信頼できる業者選びと、明確なコミュニケーションの確保が重要です。
どちらを選ぶべきか?企業が考慮すべきポイント
企業が経理代行と記帳代行のどちらを選択するかを決める際には、いくつかの重要な考慮点があります。それぞれのサービスの内容と企業のニーズを照らし合わせ、最も効果的な支援を選ぶことが重要です。以下に主なポイントを挙げます。
1. 企業の規模と業務の複雑さ
- 小規模かつ単純な業務の場合、記帳代行だけで十分かもしれません。基本的な財務記録の管理が主なニーズであれば、記帳代行で要件を満たすことができます。
- 大規模または業務が複雑である場合、経理代行が適切です。多様な財務活動や複数の収益源がある場合、広範な経理サポートが必要になるためです
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2. 経理に関する内部リソース
- 専任の経理スタッフがいない場合は、経理代行サービスが有効です。給与計算や財務分析など、より広範な業務をサポートしてくれます。
- 基本的な会計知識を持つスタッフがいる場合は、記帳代行で日々の記録をアウトソーシングし、その他の業務は内部で管理することが可能です。
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3. 財務管理のニーズ
- 経営戦略や予算計画に積極的にデータを活用したい企業は、経理代行の方が適している場合が多いです。これにより、より詳細な財務分析やアドバイスを受けることができます。
- 単に税務準備や会計記録の維持が目的であれば、記帳代行が適しています。
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4. コストと予算
- 経理代行は記帳代行よりもコストが高くなる傾向があります。予算内で最大の効果を得るために、必要なサービスの範囲を検討し、それに応じて選択する必要があります。
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5. セキュリティとプライバシー
- 財務情報は非常に機密性が高いため、情報のセキュリティとプライバシーを確保できるサービスプロバイダーを選ぶことが重要です。
企業が経理代行と記帳代行のどちらを選ぶかは、その業務の性質、内部リソース、財務管理のニーズ、コスト考慮、そして情報セキュリティの観点から検討する必要があります。これらの要素を総合的に評価し、自社にとって最も利益をもたらす選択をすることが推奨されます。
まとめ
- 経理代行と記帳代行、それぞれのサービスの内容と企業のニーズを照らし合わせ、最も効果的な支援を選ぶことが重要だとわかりました。
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- 適切な対策や外部支援の活用によって負担を軽減することができます。
- 経営者や経理担当者は、それぞれの特徴を正しく認識し、効果的な対策を講じることで、
- 企業の安定的な運営を支えることが重要です。
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- 弊社では、お客様のニーズに寄り添った経理代行を行っております。
- 無料相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
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この記事の監修者
株式会社中央会計社
代表
筒井彰英
1979年(昭和54年)生まれ。愛知県豊川市出身。
ニュージーランドの高校(グレンダウウィーカレッジ)を卒業後、南山大学経済学部に入学。
大学を卒業と同年に税理士国家試験合格。
東京の新日本アーンストアンドヤング税理士法人に就職し、国際法人税務に携わる。
帰郷し、当時母が営む筒井経営会計事務所に就職。
平成21年1月、代表に就任。
平成26年9月、税理士法人中央会計社を設立・代表に就任。
(東海税理士会所属 税理士登録番号:109111)
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